この間、保育園に入園したばかりの3歳の息子から、「ママ臭いよ」といわれたのです。
その時にはさんまを焼いていたので、私はてっきり魚を焼いた時に出るあの独特な魚の臭いのことを言っていると思って、受け流していました。
ですが、翌日息子が臭いにおいがすると言っていたので何が臭いのか聞くと、原因は私でした。
それも足臭いって・・・。
凄いショックです。
私はクツシタを履くのが嫌なので、お出かけする時には履いて、家ではくつしたを脱ぐのです。
これがいけなかったのかはわかりませんが、私よりも身長が低く、足元近くに顔があるので、足の臭いが鼻についたので、ガマンできなくてクサいといったんだと思います。
それからというもの、家でもクツシタを履くようになったのです。
他にもデオドラントシートを買ってきて、頻繁に拭くようにしたり、お風呂に入った時には丁寧に足の指と指の間も洗うようにしたのです。
それからというもの、息子に足のニオイがすると言われることはなくなったのです。
高校生の時に、仲が良かったお友達と卒業したらどんな仕事をしたいか話していたらあたしはハッキリとした将来の夢はなかったのですけど、友だちは美容師になるという夢を持っていて、美容師になって大勢の人を美しく変身させたいなんて言っていました。
器用な手つきをしていて、毎朝ぼさぼさ頭の私の髪の毛を綺麗に結ってくれたりして上手だななんて思っていたのです。
けれどもその友達の悩みがさまざまな所に汗をかく「多汗症」という症状で、体育館での体育の授業の時も素足で歩けば足跡が付くくらいの濡れ具合。
掌は常に湿った状態なので、握手をしたり髪を触る際には「気分悪くしていない?」などと、言っていました。
あたしは友人なのでいたって普通なのですが、やっぱり仲の良くない人なら手を掴む時に、少しは嫌な気持ちがするのかもと思いました。
だけど、夢は美容師になる事。
かなり悩んでいました。
悩みを聞いても、まだ高校生で「多汗症」という言葉も知らず無知の私では何もできる事はなく…。
でもお友達は高三の夏休み中に医療施設に行き多汗症の汗腺を抜く手術をしたと学校が始まった時に言っていました。
手の平もサラサラとした状態で、そのような病気や治療法があることを初めて知りました。
現在では希望がかなって、都心部で評判の美容室で店長をやっていて雑誌にも掲載されていました。
それを見ているとわたしの方が嬉しくなるのです。
私が自慢できる唯一の友達です。
私自身は多汗症です。
体温は低いのですが手など部分的にあったかい、いわゆる冷え性の汗っかきです。
ハードトレーニングなんてしている訳ではないのです。
気がついたら掌に汗をかいているのです。
夏の時期はワキに沢山汗をかき、洋服に汗ジミができるほど。
なるたけ汗が留まらないように、ワキ毛を処理しています。
デオドラントクリームも使っています。
そのおかげで汗の臭いはマシになりました。
でも、どんなに食い止めようとしても汗は出てきます。
洋服がベタベタになって体に貼りついてしまうと不快ですね。
とくに緊張すると手の平に汗をかきます。
手汗を気にし過ぎて、さらに緊張状態に陥ります。
握手をする時は危機を感じます。
手の平の汗が原因で物珍しく見られたという事はありませんが、やはり気にしてしまいますよね。
多汗症に気付かれたくなくて、人との付き合いも避けてしまうのです。
体を動かしたくても汗をかくのが嫌で、家に引きこもりがち。
汗をかくことは悪い事ではないのですけど踏み出す勇気が出ません。
生き物は各々にニオイがあるのです。
それは人に限らずイヌとかネコも一緒です。
飼っている自宅のペットのニオイにおいてはそんなに気にしませんが、人んちに行けばそのお宅の動物のニオイを臭いと思う人もいます。
アメリカで何年か生活をしていましたが、当時は日本で生活していたころと違い嗅いだことがない臭いにびっくりしました。
そのニオイはアフリカン・アメリカンの体臭でした。
すごい臭いなのですが、それを嫌いになるというのとは違っていたのです。
私達日本人の皮膚の色と、アフリカンアメリカンの人の皮膚の色とでは、見た目にずいぶん違っています。
汗などの臭いに関しても、日本人の体臭とアフリカンアメリカンの人の体臭ではニオイの感覚が異なるということがハッキリしたのです。
USAにはいろんな人種が住んでいる為、体臭においてもさまざまです。
慣れてしまえば、大した問題ではなくなったのです。
人間同士の距離が関係しているかもしれません。
日本だったら朝の時間帯の電車など、人間同士の距離が狭くなってしまう状況に陥る事があります。
しかも、日本という国は非常に湿気が多いという事で臭ってしまうのだと思います。